2023-06-08

東海地区の大学生が就職先を選んだ「決め手」

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大学生協東海地区において2022年度卒業生に実施したアンケート結果から今回は就職活動に関する情報をお届けします。
   

民間就職した先輩581人に聞きました

今回の情報は…

  
就職活動に関する調査回答者概要
大学生協が実施した2022年度卒業生アンケート(第3回)において、卒業後の進路を民間就職と回答した先輩581人の情報です。
 

就職先との出会いは?

就職先の存在はいつ知ったの?


就職先の存在を知った時期は?表大学入学以前から存在を知っていた会社・団体・組織を就職先として意志決定したと回答した先輩は約3割程度でした。約7割の先輩達が就職活動を進める中で存在を知った会社等へ進路選択をしました。
 

いつ頃から「就職先」として意識し始めたの?


就職先として意識し始めた時期

4年制の大学の先輩の約5割は3年生の時に就職先を『就職先として意識し始めた』と回答しています。
大学院生(修士課程)の先輩は65%以上が院1年生の時と回答しました。特に前期~夏休みの期間と回答した方が多いですね。
6年制の医学部、薬学部の先輩は大学4年生と回答した方が最も多い結果となりました。
 

何がきっかけだったの?

就職先として意識し始めた事柄

「就職先を就職先として意識しはじめた事柄」は4年生の学部卒、6年生の学部卒、院卒、短大卒の方で特徴がわかれました。
特に大学院生は、OBOGや研究室の先輩などタテのつながりが影響を与えている傾向が顕著に表れています。
短期大学生は、キャリアセンターでの求人情報などを活用している先輩も多いようです。
学部生は広く情報収集を行う過程で意識が高まっていった傾向があるのかもしれません。

 

就職先に決めた「決め手」は?

以下のデータは『就職先に最終的に進路決定をした「決め手」を教えてください』という質問に対して自由記述式で回答いただいた文章を要約し、内容を分類分けした結果です。(9人未満の回答は割愛しています)

就職先に最終的に進路決定をした「決め手」は何でしたかグラフ

1位は「人」

【先輩の声】
インターンシップを通して、社員の方の活き活きと働いている姿に自分の将来が重なったから。
(国公立大理系/学部卒)
採用担当の方が、私の性格や考え方をよく理解した上で、採用を決めてくれたことが伝わったから。
(国公立大理系/学部卒)
面接はあがり症もあり緊張し、ガチガチだったが、その企業は比較的リラックスして挑めた。その上素な回答をしても「わかる、」と受け入れて下さったことから「安心して就職出来る気がするな。」と感じた。
(私立文系/学部卒)
 

2位「勤務地」「会社の所在地」

【先輩の声】
地元から離れずに地域貢献に役立てると考えたから。
(私立文系/学部卒)
異動がほぼ県内
(国公理系/大学院卒)
愛知県内でお仕事ができ、仕事にやりがいを感じられそうだったから。
(私立理系/学部卒)
 多くの先輩が一言で「勤務地」と書かれていた回答が多く、地元進学率の高い愛知県の大学生事情や製造業を中心に企業数が多い等か地方の特色が反映される結果となりました。
 

3位以降

【先輩の声】
自分の価値観やキャリア観とマッチしており、内部の人と関わってみて、仕事する姿を想像しやすかったから。
(国公立大理系/大学院卒)
ずっと夢見ていた仕事が就活を始めても変わらなかったから。
(私立文系/学部卒)
大学で学んだ知識を活かして、共生社会の推進に向けて直接的に地域に働きかけることができる職種であると感じたから。
(国公立文系/学部卒)
 

まとめ

先輩の声からわかること

書類選考、面接…と考えると「会社=選ぶ側/学生=選ばれる側」という考え方になりがちですが、先輩の多くが就活のプロセスの中で、「自分がこの会社で働いていけるのか」を考えながら会社や組織との接点を通じて判断する素材を集めていたことが伝わります。つまり就活生自身も「選ぶ側」であり、その視点を持ち就活を行った先輩の姿が声から伝わってきます。

最終的な「決め手」「判断軸」をつくるのは自分自身の『体験、経験則』であったり『将来の自分を重ねて想像していくことと言えるでしょう。

 

最終的な「決め手」と「企業選びで重視したこと」は違う可能性

今回の調査結果は先輩が最終的に就職先を決めた点について質問しました就職活動全般を通じてどんな点を重視して情報収集をしたのか、業界・会社研究を進めたかについては、他の情報も参考してみましょう。

特にこれから就職活動を始める方がこの最終的な「決め手」にこだわると、進路選択の幅を自ら狭くしてしまう可能性もあるのでご注意ください。一方で最後の最後の意志決定のタイミングで自分が何にこだわるのか、何は譲れないのか、という点において先輩の声や経験談を参考にしながら、就活の中で多くの情報を集めていくと良いかも知れません。


関連リンク
大学生協東海地区就活支援


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今回の記事は以下調査結果の情報を元に製作をしています

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※情報の転載はお控えください
 

 
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